旦那・妻に熟年不倫の疑い!知っておくべきことを徹底解説

あともう少しで年金生活になる、というようなタイミングで配偶者の不倫が発覚したら、大きなショックを受けます。
2人で送る楽しい老後生活が崩されてしまったショックと苛立ちで、毎日が辛く感じでしまうでしょう。
今回は、熟年夫婦の一方が不倫に走った場合の対処法をお伝えします。
目次
1.熟年夫婦で不倫するケースは意外と多い
熟年夫婦の一方が不倫に走ってしまうケースは、意外にも多いそうです。
その理由としては、以下が考えられます。
- 婚姻期間が長い
- 子どもが自立して時間的余裕がある
- 経済力がある
- 配偶者に対する諦め
単純に婚姻期間が長くなるほど、浮気する可能性は大きくなります。
長年連れ添うと、配偶者に嫌な感情を持つこともあり、不満を持つこともあるでしょう。そんなとき、つい魔が差して他の異性に手を出してしまうことはあるようです。
子どもが自立していれば、子育てにさく時間も必要なくなりますので、時間的余裕があるという理由もあるでしょう。
また、50代や60代になってくると、これまで働いてきた分の生活の蓄えがあるはずです。経済的にも余裕が出てくるため、異性にお金を使ってしまう人がいるのかもしれません。
さらに、配偶者に対して諦めの感情を抱いているケースもあるといいます。
結婚したばかりの頃は、相手に不満があってもお互いに言い合って解決してきたでしょう。しかし、どれだけ指摘しても変わらないこともあります。
そのうちに配偶者に文句を言うのにも疲れてしまい、諦めてしまうと、別の異性に目が行きがちになるという状況が生まれやすいのです。
2.不倫の疑いがある場合にすぐにすべきこと
不倫の疑いがある場合は、将来的に離婚や慰謝料請求の可能性があります。
まだ行動を決めかねているという場合でも、先にやっておくことで後々助かることがあります。
そこで、不倫の疑いがある場合にすぐにすべきことをご説明します。
(1) 不倫の証拠を集める
最初にすべきことは、不倫の証拠をできるだけ集めることです。
不倫のショックが大きすぎて、「慰謝料請求なんて今は考えられない」という方も多いでしょう。
しかし、いざ請求しようとなった場合に証拠がなければ慰謝料請求はできず悔しい思いをしてしまいます。
不倫の証拠を集める理由としては、慰謝料請求の準備をしておくというのもありますが、これ以外にも離婚しやすくなるという事情があります。
離婚を望んでいる場合に、相手が拒否をしたとしても、不倫の証拠が認定されれば民法770条1項1号の法定離婚事由にあたるため、最終的には裁判で離婚が可能です。
証拠としては以下が役立つでしょう。
- ラブホテルを出入りする写真
- 性交渉を直接記録した画像、音声、録画データ
- 性交渉があったことをうかがわせるメール、手紙のやり取り
- クレジットカードの明細(ラブホテルの支払いなど)
スマホのデータ以外の証拠を個人が見つけるのは大変であるため、必要な場合は探偵を雇うと決定的な証拠が見つかる可能性もあります。

[参考記事]
不倫の証拠集め|難しい不貞行為の立証のために重要なこと
(2) 離婚すべきかどうかを決断する
不倫の証拠を集める他に、離婚をするかどうかを考えましょう。
具体的には、以下の内容を考えてみてください。
- 今後の人生をどう生きたいかを考える
- 配偶者への愛情を確認する
- 経済的な問題についても考慮する
熟年夫婦の場合、離婚を第二の人生をスタートできるきっかけと考える人もいます。
今後の人生をどのように謳歌していきたいのかを考えることで、必然的に配偶者が横に必要かがわかります。
浮気が原因で配偶者への愛情が薄れてしまったら、これをきっかけに離婚を検討してみるべきかもしれません。
また、離婚する場合は、経済的な問題は避けて通れません。特に女性の場合は、安定した職についていない場合、離婚後に苦労する方も多いでしょう。
離婚をした場合にどの程度財産分与として財産を得られそうなのかといった点も含めて弁護士に相談した方が良いでしょう。
このように、不倫が発覚したら、離婚に関する選択もじっくりと考える必要があります。
3.熟年不倫の場合に取れる法的選択肢
熟年不倫が発覚した場合、取れる法的選択肢としては「①離婚しないで不倫相手のみに請求するか」「②離婚して配偶者あるいは浮気相手に慰謝料請求をするか」となります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
(1) 不倫相手にのみ慰謝料請求をする
離婚しない場合に取れる法的選択肢としては、まず不倫相手に慰謝料請求をする方法があります。
「慰謝料請求なんて大袈裟な」と考える方もいますが、「不倫関係を完全に断ち切ることができる」「精神的な負担が軽くなる」など、お金を受け取る以上の意味があることもあります。
正式な謝罪と示談金を受け取れば、一定程度精神的に区切りがつき楽になる方は多いものです。
また、誓約書にて、「今後二度と会わない」という条項と違約金条項を入れることにより、不倫の再発も防ぐことができます。
(2) 離婚をして配偶者にも慰謝料請求をする
配偶者とのこれからの人生が想像できない場合、離婚の選択を選ぶ方もいらっしゃるでしょう。
このとき、慰謝料請求は非常に重要です。
離婚をする場合、特に女性の場合は生活が苦しくなってしまうケースがあります。そのため、不倫をされたなら相手から少しでも多くお金を受け取っておくべきです。
また離婚後に子どもに面倒をかけたくないと考えるでしょう。十分なお金を受け取ることができたら、子どもの世話にもならずに済みます。
もっとも、熟年離婚の場合には財産分与などで大きなトラブルになりやすいため、念のため弁護士に離婚と慰謝料請求の両方を相談した上で適切な判断をすべきでしょう。
4.熟年不倫の慰謝料の請求は弁護士にご相談を
熟年不倫は長期間続いていることも多く、婚姻期間が長いことから慰謝料は通常の相場より高くなる可能性が高いといえます。
不倫の事実を知ってしまったら、できるだけ多くの証拠を集めておきましょう。
証拠が集まったら、不倫問題に強い弁護士にご相談ください。
不倫の関係を終わらせるため、離婚後の生活を豊かにするために、適切な額の慰謝料を獲得すべきです。
不倫慰謝料については、ぜひ当事務所の無料相談をご利用いただければと思います。