不倫(不貞行為)

同窓会で不倫が多発するって本当?発覚し慰謝料請求された際の対処法

同窓会で不倫が多発するって本当?発覚し慰謝料請求された際の対処法

B女は、高校卒業以来20年ぶりに高校の同窓会に参加したところ、高校時代に好意を抱いていたA男と意気投合し、連絡先を交換して食事に行くようになりました。その後、A男とB女の仲はどんどん親密になり、ついには性的関係をもつようになりました。

A男とB女が2週間に1回、食事をした後ラブホテルで性的関係をもつということが2年間続いたところ、A男の行動を怪しんだ妻C女が、A男の携帯電話のメールの履歴を見たことで、A男とB女の関係が発覚。激怒したC女は、B女に慰謝料請求を行いました。

 

実は、同窓会で再会した男女が不倫関係に陥ってしまうことは、意外と多いです。

以下では、このような事例を前提に、どのような展開が予想されるか、不倫をしてしまった方はどのように対処したらよいか、といった疑問にお答えします。

1.不貞行為について

(1) 不貞行為とは

配偶者の不倫が発覚したとして、被害者となった方がまず考えることは「慰謝料の請求」でしょう。

今回の場合、C女からB女に対する請求が考えられます。この請求は、「不貞行為に基づく慰謝料請求」と言われているものです。

弁護士は、C女から「夫が不倫をしていました!不倫相手に慰謝料を請求してください!」というご相談をお受けすることが一般的です。

しかしながら、実は法律用語に「不倫」という言葉はありません。

「浮気」や「不倫」を法律用語で表すのであれば、「不貞行為」となります。

「不貞行為」とは、裁判所によって「配偶者のある者が、自由な意思に基づいて配偶者以外の異性と性的関係をもつこと」と定義されています。

つまり、C女は、A男とB女が「性的関係」をもったことまで証明しなければ、B女に対し、不貞行為に基づく慰謝料請求ができないのです。

ただし、性的関係が証明されない、若しくは性的関係自体はなかった場合であっても、性的関係に類似する行為があったことまでは証明できた場合や、相当回数密会を重ねていたことまでは証明できた場合に、裁判所が慰謝料請求を認めたケースもあります。

(2) 不貞行為の証拠について

では、A男とB女が性的関係をもったことは、どのような証拠によって証明されるのでしょうか。

以下では、証拠として有効な順に挙げていきたいと思います。

①写真やビデオ

A男とB女がベッドの上で服を着ていない状況など、性的関係をもっている最中を写した動画や写真が決定的な証拠となることは間違いないでしょう。

もっとも、このような動画や写真が携帯電話やデジタルカメラに残っている可能性は極めて低いと思います。

また、A男とB女が宿泊施設に入るところ、それなりの時間が経過して出てくるところをセットで撮影した写真も証拠としては有力ですが、ビジネスホテルだと「部屋は別だった」という言い訳が成り立ちやすいです。

他方で、ラブホテルだと、社会通念上、性的関係をもつための施設であると考えられていますし、温泉旅館だと、単なる友人同士で訪れるには不自然な場所と考えられています。

一日だけでなく、複数回にわたって撮影できるとより良いでしょう。

こうした撮影は難易度が非常に高いので、興信所に依頼することが考えられますが、一般的に、費用が高額なので、確実な日を指定してお願いしないと、空振りに終わってしまうことが多くなっています。

②メール、LINEのやりとりの履歴

今回の事例でも、C女が、A男の携帯電話のメールのやりとりの履歴を見たことで、B女との関係に気が付きましたが、最近はこのようなケースが多くなっています。

メールやLINEの中に「来週はラブホテルに行こうね」といった性的関係をもったことを推認させるやりとりがあれば証拠となります。

他方で、「好きだよ」、「何月何日のデート楽しかった」といったやりとりだけであれば、性的関係をもったことを推認させるまでには至りません。

もっとも、そういったやりとりをしているという事実は、他の証拠と合わせて不貞行為を証明させることもあるので、携帯電話が見られるうちに、写真に撮る、印刷するなどの方法で確実に残しておきましょう。

③音声データ、謝罪文

C女がA男に対しB女との関係を問いただした際、A男がB女と性的関係をもったことを認めるのをICレコーダーなどで録音していた場合、一つの証拠となります。

また、A男に「B女と性的関係をもったことを認め、謝罪します」といった謝罪文を書かせることに成功した場合、これも一つの証拠となります。

ただ、これらについては、あとで、A男が「書かないと自殺すると脅されてやむなく認めたが、事実ではない」などと覆すこともよく見られます。そのため、他の証拠と合わせて、性的関係を認めていたことを推認してもらうしかありません。

④その他証拠となるもの

これまでご説明したように、性的関係を直接証明する証拠を集めるのは困難です。実際は、あらゆる証拠を合わせて、性的関係があったことを推認させる方向にもっていっています。

そのため、宿泊施設に行ったことが分かるカーナビの履歴、ホテルの領収証やクレジットカードの支払明細、手紙、日記といったものも証拠の一つとなり得ます。

不倫の証拠について、さらに詳しく知りたいという方は「何が証拠になる?不倫の証拠の種類と集め方」をご覧ください。

(3) 不倫の相手方の特定方法

実は、基本的に、相手方の住所、氏名が分からないと裁判は起こせません。

不貞行為に基づく慰謝料請求をする際、問題となることが多いのは、請求する相手方の連絡先が分からないということです。

今回のケースのような同級生の場合、年賀状のやりとりをしていて、そこから分かるということがあります。

また、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)が発展した最近では、名前さえ分かればSNSで検索することができます。

ここで怖いのが、会社名を公表している方が多いということです。先ほど、基本的に、相手方の住所、氏名が分からないと裁判を起こせないとご説明しましたが、住所が分からない場合でも、就業先が分かっていれば裁判を起こすことは可能です。

今回の事例では、B女が対応しなかった場合、ある日突然、裁判所から会社に訴状が届くといったこともあり得るのです。

さらに、弁護士は、相手方の電話番号から、契約している者の住所を明らかにするというノウハウも持っています。

なので、B女としては、C女に一切対応しないということは極めて難しいですし、自分自身を追いつめる可能性もあるので、きちんと対処することが大切です。

2.慰謝料請求後の対処方法

では、もし不倫慰謝料を請求されてしまった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。

一般的に、不法行為の慰謝料請求は、裁判所が認めている金額と比較して高額な請求がなされることが多いです。

しかし、突然請求されたことで驚き、大事にしたくないという思いから、初回に提示された金額のまま応じてしまう方もいらっしゃいます。

実は、請求金額を減額する余地はあるので、慌てずに、弁護士に相談するのがよいです。

今回の事例でいえば、そもそも、C女がA男とB女の関係について、どの程度の証拠を持っているのか分かりません。証拠によっては、性的関係があったことまでを証明できないかもしれません。

また、性的関係があったことを証明できたとしても、慰謝料の金額を決める際には、A男とC女が離婚したか否か、離婚前の婚姻生活の状況、婚姻期間の長さ、子どもの有無、A男とB女が不貞行為に及んでいた期間・回数、A男とB女のどちらが主導者であったかといった様々な事情が考慮されます。

A男とC女が元々不仲であったことを立証したり、A男とB女が不貞行為に及んでいた期間・回数が短く、少なく認定されるようにしたりすることで慰謝料を減額する余地があります。

繰り返しになりますが、不倫慰謝料を請求されてしまったら、慌てずに弁護士に相談しましょう。

3.C女からA男に対する請求

C女からA男に対しては、離婚請求とそれに基づく慰謝料請求が考えられます。

この場合、離婚に応じるか否か、離婚に応じたとして子どもがいる場合に親権をどうするか、財産分与をどうするか、様々な問題に対処する必要があり、弁護士抜きにして対処することは難しいので、弁護士に委任するのがよいでしょう。

なお、C女は、離婚しなくてもA男に対して慰謝料を請求することも考えられますが、離婚しない以上、夫婦の財布が一緒であることを考えれば、実益はあまりないでしょう。

離婚しない場合、夫の不倫相手であるB女にのみ慰謝料請求をすることが一般的となっています。

4.不倫慰謝料を請求されたら慌てずに弁護士へ相談を!

以上、同窓会で不倫関係になってしまった際、どのような責任が生じて、慰謝料請求をされたらどうするべきかを解説しました。

ある日突然、慰謝料を請求する内容証明が届いたら、誰しも動揺してしまうでしょう。しかし、そのような状況でこそ慌てず弁護士に相談してください。

弁護士でしたら、支払うべき慰謝料が正当な金額までで認められるよう、全力でサポート致します。

不倫慰謝料のお悩みは、泉総合法律事務所の弁護士に是非一度ご相談ください。

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